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2016年チャリティ映画会

    

 今年の映画会は例年お借りしている会場が耐震工事のため、いつもより4ヶ月早い6月1日となりました。心に残る名作を上映致します。視覚障害者用音声ガイドも付けました。どうぞ皆さまおそろいでお出かけください。

 日 時  平成28年6月1日午後6時30分開場、7時開演
 会 場  なかのZERO大ホール JR中央線、地下鉄東西線中野駅下車 徒歩 8分
 作 品  「奇跡のひと−−マリーとマルグリット」(2014年フランス映画)
 入場料  2千円(当日券も同じ)

物語−人と人との深いつながり

 フランスの緑濃い山の中に、聴覚障害者の教育と生活の世話をしている女子修道会があった。ある日、そこへ両親に連れられた、耳も聞こえず、目も見えない少女マリーがやってきた。担当となったシスター・マルグリットは、病弱にも拘わらず、マリーに物には名前があり、日常の生活の中で洋服の着方、食事の仕方など基礎的なことを教えようとするが、マリーはまったく受け付けない。マルグリットは力で教えようとするが、マリーも力づくで跳ね返す。前半は力と力の対決とも言えるすさまじい争いとなる。

 後半でようやくマリーは物には名前があり、それぞれの物の意味を少しずつ理解するようになる。ある日、マリーはブランコに乗り、シスターに後ろから押してもらって地上から浮いた空間の風を楽しむ。しかし、シスターが休んでしまえば、直ぐ地面に足を付けて風切る空間の楽しみはなくなる。マリーはシスターに頼むがシスターは動かない。そのうち、マリーはブランコの板に坐り、足で土をけって板を浮かせると空間に浮くことを覚えて、ブランコの楽しみを見つけた。シスターが喜んだのは言うまでもない。

 こうしてマリーは少しずつマルグリットの言うことを聞き、信頼を厚くしていくようになった。やがて病弱のシスターは山の休養所に入院してしまった。マリーはシスターがいなくなったことで、ひとりぽっちになり、ほかの人の言うことを聞かなくなってしまう。結局、修道院の院長はマリーのためにマルグリットを呼び戻した。シスターの病は厳しい状況にあり、ベッドに横になる日が多くなった。マリーはシスターに食事を運んだりして看病する。

 マルグリットは自分の命が長くないことを知っており、同僚で年長のシスターが亡くなったときは、その顔を触らせて死の意味をマリーに知らせた。そして修道院の墓に連れていき、人はこうして地に帰ることを教えた。やがてマリーはマルグリットが息を引き取ったあとも、それらのことを、前向きに受けとめるほど成長した。

 この映画は、人と人とが人間的に生きることを、教えあい学びあい、それを次の世代に伝えていくことで、人間のつながりの歴史的な豊かさを語ってやまない。



「奇跡の人 マリーとマルグリット」は大好評でした!

6月1日、かねてより皆様にお知らせしていましたロゴス点字図書館のチャリティ映画会に、天候に恵まれた中、なかのZERO大ホールに650名を越える皆様がお出かけくださいました。

上映前から昨年と違って、また夜の開催に戻ってしまったので、お客様は出にくいのではないかと気を揉んでいましたが、前回を上回る皆様がお出かけくださり、とても嬉しく、ほっとした気持ちになりました。
もう一つは、今回の上映作品「奇跡の人 マリーとマルグリット」をかなりの皆様がよく知っておいでになり、「いい映画は何回見てもいいもの」という思いに救われたのではないでしょうか。ほんとうに有り難いことでした。

耳と目が不自由で口がきけない3重苦のマリーは、修道院にある聴覚障害者の教育コースに入りますが、教師のマルグリットの指導を全力を上げて拒否します。そのため、体と体をぶつけ合っての対立となります。
マルグリットは余命幾ばくもない病気を抱えていますが、母のような愛情をこめて、物には名前があり、生きること、死ぬことの意味を教えながら、マリーを「永遠の神」に結びつけていきます。マリーは恩師マルグリットが亡くなった後も、揺るぐことなく祈りに満ちたのびやかな生活を送ることになります。

映画が終わり、お帰りになるとき、皆さんは「とてもいい映画で、涙が止まりませんでした」と、その感動を率直に話されました。今回の作品を決めるまで、私たちは10本近い作品を見て、どれを上映するか選ぶのに苦心しましたが、ようやくこのフランス映画に恵まれました。次回も、いい作品を選びたいと思います。

次回は来年の10月頃の開催を予定しています。どうぞよろしくお願いします。

なお、毎年のことですが、上映前のチケット販売を教会や友人・知人にお薦めくださった皆様、当日の送迎案内・会場整備などにお手伝いいただいた皆様など多くの方々に大変お世話になりました。改めて感謝申し上げます。有り難うございました。

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第16回 ロゴスの文化教室

"考える図書館"に相応しいテーマを選定し、そのテーマに沿った専門家を招き、勉強会を実施しています。他館には類を見ない勉強会で、毎年好評を得ています。皆様も是非ご参加下さい。

      

人間の尊厳を大切に生きる 講師 小林 祥二 師(カトリック司祭)

>>チラシはこちら(pdf)

毎年ご好評いただいています、ロゴスの文化教室。
昨年は秋でしたが、今年は、元に戻って初夏の開催になります。

今回の講師はカトリック潮見教会主任司祭の小林祥二神父様です。
格差の広がりや、人々の分断が増大する社会にあって、人間の尊厳は大切にされているのか、と小林神父は首をひねります。

小林神父はかつて、カトリック青年労働者連盟(JOC)の活動に関わるなど、若い頃から青年労働者の仕事ぶりに注目し、第一線にいる青年たちを励まし、育ててこられました。

それは、3つの養成・活動方法、仝る、判断、実行、に従ったもので、その背景には、青年に生きる喜びと生きる意味を理解させたいという思いがありました。
この講演では、労働者が、現在の社会をどう見て、生きる意味と喜びを持っているかについてお話しされます。

青年から高齢者までを視野に入れつつ、分かち合い、学び合い、助け合うための、心の温まる講演会です。是非、ご来場いただき、「尊厳」を考えるひとときとなればと思います。

小林 祥二 (こばやししょうじ) 師プロフィール

1942年  東京都に生まれる。高校卒業後、6年間製造会社で働き、
       その後、東京カトリック神学院(現 日本カトリック神学院)に。
1974年  カトリック司祭(東京教区)に叙階される。
1975年〜 カトリック青年労働者連盟(JOC)専従協力者(35年間)。
2011年〜 現在 カトリック潮見教会 主任司祭。 

■ 日 時 2017年6月10日(土) 午後2時より
■ 会 場 幼きイエス会(ニコラ・バレ)修道院 9階ホール
      東京都千代田区六番町14-4(JR・地下鉄 四谷駅 麹町口下車すぐ)
■ 参 加 費 1,000円(資料代込み 当日受付) 
■ 申込方法 お電話で氏名・電話番号・資料の種類
        (普通字・点字・テープ・デイジー)をお知らせください。

※定員(100名)になり次第、締切。

■ 申込先・問い合わせ先 社会福祉法人ぶどうの木 ロゴス点字図書館
   〒135-8585 東京都江東区潮見 2−10−10
   電話03−5632−4428 FAX03−5632−4454
■申込締切日 2017年5月24日(水)

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音訳ボランティア養成講習会開催予定(現在募集は終了しております。)

当館では、平成28年度10月より翌年3月まで、音訳ボランティアの養成講習会を開講する予定です。 初心者の方を対象に、朗読とは異なる「音訳」という、耳だけで聞いてわかる録音図書作りに、必要な技術を学び、蔵書製作作業へと入ります。

日時は、平成28年10月7日(金)〜平成29年3月下旬 毎週金曜日、午後2時〜4時(全20回)の予定です。定員は10名(選考有り)
お申し込み方法は、8月31日(水)までに、92円切手を貼った返信用封筒(宛名記入済み)を同封し、音訳係まで資料請求をお願いします。
詳しいことは、こちらの PDF(4.5MB)をご覧ください。

2013年 講習会要綱

2011年 講習会要綱

2009年 講習会要綱

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