カトリック点字図書館・ロゴス点字図書館70周年記念式典を開催しました
11月18日(土)午後、70周年記念式典を日本カトリック会館マレラホールで開催しました。
前日は大雨で心配しましたが、当日は天候に恵まれ、心温まる和やかな式典となりました。
コロナ禍での企画だったため、関係者のみにお声がけするかたちとなりましたが、図書館、点字出版施設、行政、ボランティア、キリスト教関連団体、支援者、元職員など、60名以上のさまざまな関係の方々が出席してくださいました。
第1部は、5名からご祝辞をいただき、4名に感謝状を贈呈しました。
【ご祝辞】
川崎 弘様(全国視覚障害者情報提供施設協会 理事長)
長岡 英司様(社会福祉法人日本点字図書館 理事長)
江戸 徹様(日本カトリック障害者連絡協議会 会長)※小池 政男様代読
田中 総子様(音訳ボランティア)
小澤 靖子様(利用者)
【感謝状】
髙橋 秀治様(ロゴス点字図書館 元館長)
小川 静夫様(デイジー編集ボランティア)
惠美 三紀子様(音訳指導者)
石田 滋子様(点字教室講師)
川崎様からは2代目西尾正二館長との楽しいエピソードを、長岡様からは視覚障害の歴史、そしてカト点・ロゴスが理念を持ってサービスをしてきたことをお話いただきました。
江戸様からは、3代目橋本宗明館長との絆や、視覚障害者の館長誕生のことを、田中様からは長年の音訳活動を通してのあふれる思いを、小澤様からはカト点設立に至るまでのことや、一緒に活動してきたことなどをお話いただきました。
感謝状贈呈者4名の方々は、カトリック点字図書館・ロゴス点字図書館発展のために支えてくださった方です。改めて感謝申し上げます。
第2部は、菊地理事長による「ロゴス点字図書館とバルティマイの癒やし(マルコ10章46から52)キリスト教はなぜ人を助けるのか」と題した記念講演でした。「社会全体が対立や排除や暴虐ではなく、連帯における支え合いのうちに、いのちを生きる希望を生み出す場になることを願っています。」と話されました。
記念講演は以下よりストリーミング再生できます。
休憩時間には、鶴見大学文学部の元木章博教授からご寄贈いただいた3D模型「東京カテドラル聖マリア大聖堂」と「ノートルダム大聖堂」を視覚障害の方にご紹介しました。触っていただきながら、職員が建物の説明をしました。教会をより知っていただくいい機会となり、「全体の形がわかって、理解が深まった」と喜んでいただきました。他にも、以前、江東区のケーブルテレビからロゴス点字図書館が取材を受けた際の映像も流し、当時の様子を懐かしそうに見入る方もいらっしゃいました。
皆さまのおかげで記念に残る式典になりました。ありがとうございました。
この式典の開催で、歴史を振り返り、改めて頑張っていこうと感じました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
3D模型提供:鶴見大学元木研究室