「考える図書館」〜一人ひとりの心によりそって〜

〒135-8585 東京都江東区潮見2-10-10 日本カトリック会館内

TEL 03-5632-4428
FAX 03-5632-4454

開館時間:平日9時~17時

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図書館概要

図書館の概要

ロゴス点字図書館は”考える図書館”をテーマに、宗教書や哲学書を中心にした蔵書を揃えています。全国の視覚障害者を対象に、点字図書や録音図書の製作貸し出し、点字出版、視覚障害者の生活相談など各種の事業を行っています。視覚障害の方ならどなたでもご利用できます。

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名前の由来

「ぶどうの木」とは……
夕日に照らされ、棚から重く垂れ下がっている「ぶどうの木」の下で、人々は心の豊かさとやすらぎを楽しみます。これは旧約聖書に出てくる一つの風景です。私たちは、視覚障害の方々にこうした心の豊かさと平和を提供することを強く望み、法人名をこの「ぶどうの木」の名前にしました。ぶどうの房が共同体とすれば、ロゴスはコミュニケーションの発信手段として意味を持ちます。

「ロゴス」とは……
「ロゴス」はギリシア語で「言葉」や「原理」などを意味し、聖書では「神」を暗示しています。人間にとって言葉は、会話に必要なだけでなく「考える」ためにも不可欠で、一般に図書館はその必要を満たすためにあるといえます。

「考える図書館」に込めたおもい

ことば(ロゴス)は、人間にとって会話に必要なだけでなく、「考える」ためにも欠かせないものです。 障害のある人の多くは与えられた境遇を毎日いやおうなく意識しています。その障害を克服するのにもっとも大切なのは、「考える」ことです。人間の尊厳が障害の有無にかかわらず普遍の真理だとすれば、弱く苦しい立場にあっても、その真理を自分のものとするため、自らの力で「考えなければならない」のです。

それゆえ当館は、障害のある利用者へ「考える」助けとなる資料を、一人ひとりの心に寄り添って、点字・録音図書その他の形で提供しています。

館長挨拶

 館長写真ロゴス点字図書館館長の西田友和と申します。自らも視覚に障害のある当事者として、利用者一人ひとりの自立と幸福を願いながら、視覚障害者福祉のさらなる向上に努めています。
 当館は1953年創立のカトリック点字図書館を起源とする社会福祉法人施設です。創立以来受け継がれてきた奉仕の精神に基づき、心の糧となる書物を点字や録音にし、東京都内のみならず全国の利用者に届けています。近年は、人生の道半ばで失明された方を対象に点字教室を開催するほか、当事者やその家族からの相談も随時受け付けています。
 当館では「考える図書館」という理念を掲げています。苦しみや悲しみに直面した時、人は「生きる意味」を問い直します。その際、障害で自由に本を読めない方々が、まさに闇の中から思考や信念を深め、新たな希望の光を見出せるような書物を選りすぐり、蔵書としています。それ以外にも、利用者からの点訳・音訳依頼にも柔軟に対応し、理念に合致するものについては積極的に蔵書に加えています。小さい図書館であるがゆえに、利用者の皆様の声を大切にしているのが大きな特徴の一つです。
 視覚障害をはじめ、活字による読書の難しい障害をおもちの方であれば、どなたでもご利用いただけます(カトリック信者である必要は一切ありません)。お気軽にお問い合わせください。一人でも多くの方の心に寄り添い、障害の有無に関わらず読書する喜びを分かち合いたいと願っています。

ロゴス点字図書館 館長 西田友和

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