「考える図書館」〜一人ひとりの心によりそって〜

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新刊図書目録「ロゴスのほん箱」

当館利用者の方々に新刊図書目録をお送りしております。
「ロゴスのほん箱」は偶数月に発行し、点字版、点字データ版、録音版、墨字版を利用者の方のご要望に応じて無料でお送りしております。

最新号の点字データとデイジーデータは以下よりダウンロードしてご利用ください。

●「ロゴスのほん箱」 第142号(2023年10月20日発行)●
点字版(zip・BES 10KB)
デイジー版(zip・10MB)

また、最新号から「潮見からのメッセージ」を以下に掲載します。

 ☆潮見からのメッセージ☆

     3D模型のご寄贈がありました

                            館長 平井利依子

こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。今年の夏は猛暑でしたが、体調など大丈夫でしたでしょうか。
ちょうど1年前、3Dプリンターのお話をこのメッセージでお伝えしました。視覚障害者に向けて3Dモデルを開発・研究している方々のシンポジウムに参加したのですが、その後、このプロジェクトに参加している大学の先生とご縁があり、何度かやりとりをしていました。
そして、その先生から、3D模型をご寄贈いただきました!ノートルダム大聖堂と、1年前にもメッセージでご紹介した、東京カテドラル聖マリア大聖堂のふたつです。視覚障害の職員が触ってみましたが、初めて知る立体的な形に大変驚いていました。今度は、このふたつの建物に対して、もっと詳しい説明をしながら触っていただこうと思いました。
建造物など、触ってみて、その素晴らしさを実感するということは、実世界をより豊かにするものです。
ロゴス点字図書館の来館者は多くありませんが、利用者の方がロゴスに来られた時には、ぜひ、このふたつの模型をご紹介したいと思います。
また、大学では、学生がこの3D模型を通して視覚障害者へ情報提供する研究をしているそうです。若い世代が、しっかりと引き継いでいくことは、とても頼もしいことでもあります。
プロジェクトの一人である、大学入試センター教授の南谷(みなたに)さんは、2019年4月に起きたフランスのノートルダム大聖堂の火災について、当初は世間の注目度に疑問を感じていたそうです。観光名所の損失とは思ったそうですが、有名な建物と言ってもそこまで騒ぎ立てるほどだろうか、と。ところが3Dプリンターでノートルダム大聖堂の造形物を出力し触ってみたところ、その壮大さを感じ、多くの人が歴史的建造物の消失を嘆く気持ちがわかったそうです。
また、このプロジェクトとは別ですが、鎌倉市にある建長寺は、視覚障害者向けの模型を実物の前に置いて楽しんでもらおうと製作が進んでいるそうです。障害の有無にかかわらず、誰でも見て触れるものとして置くそうで、とても楽しみです。
全国の各施設でも、その地域にあった模型を作るなどして、イベントが開かれているようです。皆さまも機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか。
では、今月の「ロゴスのほん箱」をお届けします。楽しい「読書の秋」となりますように。

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