「ロゴスのほん箱」143号を発行しました
新刊図書目録「ロゴスのほん箱」143号(12月20日号)を発行しました。
以下より点字データとデイジーデータがダウンロードできます。
●「ロゴスのほん箱」 第143号(2023年12月20日発行)●
点字版(zip・BES 10KB)
デイジー版(zip・12MB)
また、最新号から「潮見からのメッセージ」を以下に掲載します。
☆潮見からのメッセージ☆
70周年に寄せて
館長 平井利依子
こんにちは。11月は異例の暑さが続き、今年の秋は短く感じられました。そして今年も終わろうとしています。早いですね。皆さまはどんな1年だったでしょうか。
ロゴス点字図書館は、カトリック点字図書館から数えて70周年を迎えました。
11月18日(土)に日本カトリック会館のマレラホールで式典を開催いたしました。企画したのがちょうどコロナ禍だったので、関係者のみをご招待することにしましたが、60名以上の方が駆けつけてくださり、和やかな雰囲気の式典となりました。ご祝辞をいただき、感謝状を4名の方にお渡ししました。菊地功(きくちいさお)理事長の記念講演もありました。この記念講演のデイジー版は、ほん箱の「お知らせ」にご紹介しています。ぜひお聞きになってみてください。ロゴスのホームページでもストリーミング再生ができます。(式典の報告ページはこちら)
ここで少し70年の歴史を振り返ってみます。1953年(昭和28年)に誕生したカトリック点字図書館は、利用者の希望する、またはミサなどで使うカトリック関係の点訳書を製作し始め、しだいに全国の利用者へも貸出しするようになりました。と同時に、視覚障害の団体や図書館に積極的に関わり、周囲からは「カト点」と長く親しまれました。より大きな転機が訪れたのは、2001年に社会福祉法人となったことです。東京都に5館ある点字図書館のうち、社会福祉法人はすでに3館ありました。「目が見えないと苦しいことが多い。苦しいことが多いと人は物を考えるようになる。そうした人を支援する施設、『考える図書館』の存在は社会的に有用性を持つ」と訴えて、法人化となり、名称も「ロゴス点字図書館」となりました。
ロゴス点字図書館となって22年、『考える図書館』という理念を守り続けています。考えるのに有用な資料というのは、ひとりひとり違います。楽しくて軽快な本だったり、人の一生にふれて共感できる本だったり、さまざまです。皆さまが本の相談のお電話をくださる時には、なるべくご希望の本を提供したいと思って対応しています。「こんな気分の時は何を読んだらいいの?」「こんな感じの本貸してください」など、タイトルがわからなくても、お話してみてください。
70周年を迎えて、まず、この長い年月、図書館として利用者の方々へ情報を提供してこられたこと、ボランティア、支援者、多くの関係者に支えられてきたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも一生懸命皆さまに愛される図書館を目指していこうと改めて感じました。これからもどうぞロゴスをよろしくお願いします。
今年も1年間本当にありがとうございました。よいクリスマス、よいお正月をお迎えください。