第20回ロゴスの文化教室
2024年
第20回 ロゴスの文化教室
教皇フランシスコが求めることと「いのちへのまなざし」
講 師 浅井 太郎 師
教皇フランシスコの文書で『真理の喜び』という使徒憲章(2017年12月8日)があります。これは教皇庁立大学・学部の理念・基準・使命を規定したもので、いわばカトリック学術行政の方向性を示す文書です。この理念の象徴となるのが、表題である「真理の喜び」です。これは実は元々アウグスティヌスの『告白』第10巻に由来する言葉です。この『告白』第10巻が一体どういうものであるのかを概観した上で、教皇フランシスコがカトリックの高等教育機関に何を求めているのかを一緒に確認します。他方、その求めに応じて、「いのちへのまなざし」というキーワードから、日本のカトリック神学の一つの試みを提示してみたいと考えています。(講師より)
■日時: 2024年 12月7日(土) 午後2時~4時
■会場: マレラホール(日本カトリック会館)
〒135-8585 東京都江東区潮見2-10-10 日本カトリック会館内
・JR京葉線「潮見」駅下車。徒歩約7分
■参加費: 1,500円(資料代込・事前受付)
■申込方法: FAX、または申し込みフォーム
■申込先: 申し込みは下記申し込みフォーム、またはFAXよりお願いいたします。
・ロゴスの文化教室申し込みフォーム ※フォーム受付は終了いたしました。
・FAX:03-5632-4454
■申込締切: 11月22日(金曜)
浅井太郎(あさい・たろう)神父
2012年司祭叙階(名古屋教区)。
名古屋教区内の複数の教会に赴任。
2015年より日本カトリック神学院にて哲学科講師に就任。
2020年より同神学院の養成者(学務担当)となる。
主な著書は『アウグスティヌスのキリスト論』。また『今日のカトリック神学――展望・原理・基準』(教皇庁教理省国際神学委員会)、『第二バチカン公会議教皇演説集』(カトリック中央協議会)の翻訳を担当。
ロゴスの文化教室のご報告
はじめてのハイブリッド開催 ロゴスの文化教室
12月7日(土)、ロゴスの文化教室が開催されました。今年で20回目を迎えた教室は、江東区潮見日本カトリック会館・マレラホールとオンラインによる、はじめてのハイブリッド形式としました。講師は日本カトリック神学院養成者で名古屋教区司祭の浅井太郎神父様にお願いしました。「教皇フランシスコが求めることと「いのちへのまなざし」について」というテーマでした。
カトリック教育においての哲学の重要さ、アウグスティヌスの「告白 第10巻」を解釈しながらのキリストに対する理解、「いのち」についての翻訳の検証など、わかりやすくお話ししてくださいました。浅井神父様の、言葉を大切にされている姿勢やその意識は、ことばという意味の「ロゴス」を名称にしている当館が大切にしている部分でもあります。浅井神父様は「緊張した」とおっしゃっていましたが、伝わりやすい口調で、一緒に「考える」ことができた素晴らしい講演でした。浅井神父様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。